イベントスチル

    イベントスチル06

       
    JJ バカ、簡単に俺が死ぬと思うな。俺を殺せる奴がいるとすれば、お前くらいだ。
       
    ああ……そう、かな……
       
      梓は面喰らったように呟く。その頬は光る涙に濡れ紅潮していた。
    ……これが芝居だとは思えない。罠だったとしても、それはそれで本望だ……
    そんな熱に浮かされた考えが頭の中に過ぎり、俺は思わず笑いたくなってしまった。
       
    でも、JJ……今まで、一体何が――
       
    JJ それは、後だ。
       
      梓の問い詰める言葉をせき止めるように、そのまま、唇を塞ぐ。