イベントスチル

 

 

 

 

瑠夏

 

ああ、しまった。一人でシャンパンを空けちゃったよ……呼んでおいてもてなしがないなんて、うっかりしてた。

JJ

 

(うっかりでマグナムボトルのシャンパンを空けるのか……それも一人で)

 

瑠夏

あ、ウイスキーならあるけど……飲むかい? キミは何となく、ウイスキーの方が好きって顔してるけど。

   

 

 

それは一体どんな顔だ……

瑠夏の申し出に「ああ」と返事をし、ソファーの隣に腰を下ろす。

瑠夏はソファーから身を起こし、サイドテーブルに置いてあったウイスキーのフラスクを手に取る。

キャップを外し、先に瑠夏が口に含む。

そして……

 

JJ

 

……ん……!

 

 

……いきなり引き寄せられ、口づけられた。

JJ

 

ん……く……

 

  合わさった唇から、ウイスキーが流し込まれる。
  ひやりと冷たく、濃厚な味は、紛れもなくウイスキーのそれだった。
  だから、これはそのせいだろう……頬がかっと熱くなって、心臓の鼓動が早くなってきたのは。
  最後に、口の端から零してしまったものを、瑠夏の舌がなぞる。
   
瑠夏 さあJJ、夜はまだまだこれからだよ……?