オメルタ CODE:TYCOON

霧生   心配させやがって……この、馬鹿野郎が……!!
      一体……一体どこに行ってたんだ……貴様は!


JJ     ……………………

      縋りつくように、俺は霧生に強く抱きつかれていた。

霧生    黙ってないで答えろ! この馬鹿がっ……!

      俺の肩に顔を埋めた霧生。
      噛み付くように、吠えるように叫ぶ彼の声は、微かに震えていた。
      いきなり詰められた距離に、俺は思わず身体が強張ったが……

JJ     …………霧生……

 

霧生    …………ああ。

      今までどれだけ呼んでも届かなかった声が、届いている。
      こんなにも近くで、霧生の存在を確かめることができる。
      こうして、すぐ近くに霧生を感じることが……懐かしい。